近年入手困難なJ-50!!かなりの経年感はあるものの、その分貫禄を感じさせる2007年製J-50が入荷しました!!
J-50はJ-45のナチュラル・フィニッシュ・バージョンとして1942年に発表され、1947年頃から本格的な生産が始まります。J-45と並んで多くのミュージシャンから愛され、その時々のサウンドを数多くの名盤に残してきたギブソンを代表するもう一つの顔です。J-45同様、その時々の流行り廃りに合わせて様々なマイナー・チェンジが行われてきたJ-50。それぞれの時代のそれぞれのスぺックから成るサウンドにはそれぞれの魅力があり、一つのモデルとして括るには難しいバラエティーに富んだサウンドがあります。今回入荷は2007製の個体。グローバー・ペグ搭載のスタンダード・モデルでゴンゴンと響くローが心地よい個体です!
シトカ・スプルースTOP、マホガニーSIDE&BACK、マホガニーNECK、ローズウッド指板&ブリッジ、スキャロップ・ブレーシング、実測43.8mmナット、24.75インチ・スケールの16インチ・ラウンド・ショルダー。ワン・リングにラージ・ガードと言う1955年~62年頃までの一番人気の高いルックスを再現したモデルです。
サウンドはゴキゲンなギブソン・サウンド!ザクザクと気持ちよく鳴ってくれます。バウンバウンと弾むようなローにコンプ感のあるミドル、チャリンチャリンとした艶がありながらも短めのサスティーンがいかにもギブソンらしいハイなどが混然一体となり、力強くも軽快なJ-50サウンドを響かせます。フラットピックで掻き鳴らせば、ギブソンらしい適度に暴れるサウンドで、パワフル且つ豪快に音が抜けてくれますし、フィンガーで爪弾いてもスキャロップ・ブレーシングによる適度なサスティーンと倍音感を伴ったサウンドが得られますので、プレイ・スタイルやジャンルを問わず、あらゆるプレイでギブソンならではのJ-50サウンドをお楽しみ頂けます!また、こちらの個体にはデフォルトでL.R.BaggsのエレメントPUが搭載されていますので、ライブやレコーディングにも即対応可能です!
楽器のコンディションは年式なりの小キズや使用感、経年感などあります。全体的にかなりアメ色に焼けていてますので、新品のようなフレッシュさは無いですが、その分長年使い込まれてきた貫禄のようなオーラを発しています。トップの1弦側膨らみ部をどこかに強打したようで、バインディング脇の塗膜がチップしていますが、そんなには目立たないかと思います。どちらかと言えば1弦ブリッジ下あたりのエンド部付近のガリガリとやったキズの方が少し白く見え目立ちますね。バックにも盛大にキズが入っていて、特に6弦側エンド部にキズが集中しています。6弦側の膨らみ部のバック側をどこかにガリガリと擦ったようで、角の塗膜が剥がれ、白いバインディングが覗いている箇所があります。その他にも小キズは多数ありますが、上記キズ以外は自然なキズばかりで気になるような大袈裟なキズは無いかと思います。
ネック・コンディションは良好で概ねストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.5mm、1弦側2.0mm程度とベストなセッティングになっています。サドルにももう少し余裕がありますので、更なる弦高の微調整も可能です。フレットはローフレットを中心にいくらか減りが確認出来ますが、一番減っている箇所でもオリジナルの8割程度の高さが残っていますので、まだまだ気にせず弾き倒して頂けます。
全体的にしっかり使われてきた事が窺える貫禄のルックス&サウンドになっていますので、新品では味わえない「味」のある1本かと思います!
オリジナル・ハード・ケース付き
SN:01287015