40年代後半~50年頃に製造されたL-48!!年式の割にはかなり綺麗な個体です!!
主にブルース系ギタリストから絶大な支持を受けるアーチ・トップ・モデルL-48。もう一つの有名機種L-50と人気を二分するアーチ・トップの人気モデルです。L-48とL-50の違いは年式にもよりますが、主に使用材の違いとポジション・マークなどです。マホ・トップが殆んどのL-48はより泥臭くブルージーなサウンドが人気で、スプルースTOPのL-50はより汎用性の高い切れの良いサウンドが人気です。今回入荷は50年頃の個体。初期のL-48は使用材もまちまちで、こちらの個体はL-50同様のスプルース・トップになっています。
スプルースTOP、マホガニーSIDE、メイプルBACK、マホガニーNECK、ハカランダ指板&ブリッジ、実測43.3mmナット、24.75インチ・スケールの16インチ・アーチ・トップ。シリアルNo.等が無いため、はっきりした年式は不明ですが、ヘッドがテーパー・ヘッドなので40年代後半~50年頃に作られた個体になります。ネック・グリップは細過ぎず太過ぎずの手にしっくり馴染むグリップ感です。
サウンドはアーチ・トップらしいブリブリッとした出音に短めのサスティーン、独特のリバーブ感がありブルースなんかやるには最適なブルージー・サウンドです!パリンッと乾いたサウンドは、一般的なL-48サウンドよりはL-50のサウンドに近いように感じます。カッティングなんかした時のリバーブ感がなんとも心地よく、アーチ・トップでしか味わえない独特のサウンドが秀逸です。フィンガーで爪弾いても、サスティーンは短めながら、リバーブ感のあるサウンドが得られますので、フィンガーピック・ブルースのみならず、ジプシー・ジャズや弾き語り系にも使えそうなマルチなサウンドです!
楽器のコンディションはちょこちょこと塗装のタッチアップ等ありますが、年式から考えると相当綺麗なコンディションを維持しています!トップの1弦側指板脇やサウンドホール脇、ヘッドの6弦側耳部分に塗装剥がれをタッチアップした箇所が何か所か確認出来ますが、そんなに気になる程でも無いかと思います。キズの類もちらほら確認出来ますが、年式から考えると相当綺麗な方でしょう。ペグは近年のクルーソンに交換され操作性もスムーズです。テール・ピースはL-7タイプの物に交換されています。また、PGも新しい物に交換されていますが、何か他のモデルに付いていたものを流用したようで、表の黒の下の白/黒の4層部分に謎のスリットが入っていて、ネック横の止めネジもネジに引っ掛けるような形になっています。なのでPGを外すと、オリジナルのネジ穴がもう1つ出てきます。
ネック・コンディションも良好で概ねストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.3mm、1弦側1.9mm程度と非常に弾き易いセッティングになっています。サドルのエレベーションもまだ上下どちらにも可動しますので、お好みの弦高にセッティング可能です。フレットはローフレットに減りが見られますが、一番減っている箇所でもオリジナルの7割程度の高さが残っていますので、まだ当分はリフレットの心配も無いでしょう。
壁に掛けているだけでも絵になるアーチ・トップ!フラットトップ弾きの方でも1本コレクションに加えたくなる、フラットトップとはまた一味違った魅力を持つギターです!
ケースは汎用のチップボード・ケースが付属します。