日本のフォーク・シーンをも支えてきたギルドの定番モデル、75年製のD-50が入荷しました!!
マーチン、ギブソンと並びアメリカの三大アコースティック・ギター・メーカーとして名高いギルド。最近の若者にとってはアメリカ三大ブランドと言えば、マーチン・ギブソン・テイラーとなってしまうんでしょうが、ある程度のおじさんにとってはやっぱりギルドも外せませんよね(笑)!90年代のフェンダー社の買収あたりからちょっとおかしなことになってしまった感のあるギルドですが、1950年代~70年代のミュージック・シーンを支えた伝統のギター・メーカーである事は間違いありません!今回入荷は75年製のD-50。75年のあの伝説のつま恋コンサートで南こうせつさんがぶん投げたギターの2年後輩の同モデルです(笑)!
ソリッド・スプルースTOP、ソリッド・ローズウッドSIDE&BACK、マホガニーNECK、エボニー指板、ローズウッド・ブリッジ、実測42.8mmナット、25.5インチ・スケールのドレッドノート・ボディー。オリジナル・ギルドならではのめちゃヘビーな個体ですが、あのギルド・サウンドは、この重たいボディーが有ってこそのものかと思います!
そのサウンドは重厚且つパワフルなギルド・サウンド!近年流行りの倍音キラキラキレイキレイなサウンドの真逆を行くような武骨で男性的なサウンドです。バリンと音が立ち上がり、野太く力強く抜けていくサウンドは、マーチンでもギブソンでも得られないギルドならではの味かと思います。フラットピックで掻き鳴らせば、エッジ感があり、且つ重低音の塊感のあるパワフル・サウンドが得られますし、フィンガーで爪弾いても芯の太い存在感のあるサウンドを奏でます!
楽器のコンディションは長年使ってきたなりの経年感や使用感、キズなどもありますが、弾く為の楽器としてはばっちり調整されています!全体的にかなり激しくアメ色に焼けていてビンテージの貫禄プンプンの佇まい。セル・バインディングは茶色に近いくらいオレンジ色に焼けていて、角は所々塗装がチップしています。ネック裏には塗装剥がれや塗装負けがあり、決して綺麗な状態ではありません。が、演奏上は取り立てて引っ掛かるような事も無く、演奏性はスムーズかと思います。その他にも打痕や擦り傷の類はたくさんあり、トップのウェザーチェックには少し汚れも入り込んでしまっている箇所もありますが、トータルで見れば、如何にも使い込まれてきたビンテージ品の風貌ですので、この手の「ヤレ」がむしろカッコいいとお考えの方なら取り立てて気になるような箇所は無いかと思います。過去にPUも付けていたようで、エンドピンはオーバー・サイズの物にリプレイスされています。
ネック・コンディションは良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.7mm、1弦側2.0mm程度とベストなセッティングになっています。サドルにもまだ充分な余裕がありますので、更なる弦高の微調整も可能です。フレットは全体的に擦り合わせされていて、現状極端な凹みも無く、全体的にオリジナル時の6~7割程度の高さが残っています。
力強く咆哮するオリジナル・ギルド・サウンドを是非ご体感下さい!
ケースはオリジナルのハード・ケースが付属しますが、鍵の部分のラッチが外れてしまっています。持ち運びには特に支障はありませんが、ギターを入れて持ち上げると、ラッチ部分に少し隙間が出来てしまいますので、雨の日の移動なんかには別のケースを用意した方が良いかも知れません。
SN:123552