稀少!!TOP&BACK単板の昭和ヘッドウェイ初期HD-108が入荷しました!!
信州松本に工場を構えるヘッドウェイ・ギター。1977年創業のヘッドウェイ・ギターはいつの時代もその価格からは想像を遥かに超えるハイ・クオリティーな製品を世に送り出してきた日本を代表する、アコースティック・ギターのトップ・ブランドです。そんなヘッドウェイも1983年に起きた、2度に渡る工場火災に因り、一時期アコースティック・ギターの生産を中止せざるを得ない状況に追い込まれます。その後、多くのファンからの熱い想いに応える形で1999年に復活を遂げ、以降現在に至るまで高品質でハイ・コスト・パフォーマンスな製品を世に送り出しています。今回入荷は工場火災前の1979年頃のHD-108。第一期ともいえる昭和ヘッドウェイは実質6年間しか生産されておらず、今なお昭和ヘッドウェイを探しているファンも多い貴重な時代の1本です!
ソリッド・スプルースTOP、ラミネイト・ローズウッドSIDE、ソリッド・ローズウッドBACK、マホガニーNECK、エボニー指板&ブリッジ、ノン・スキャロップ・ブレーシング、実測43.4mmナット、644mmスケールのヘリンボーン・ドレッドノート。HD-108は工場火災が起きる1983年まで生産が続けられますが、79年末頃の大幅なモデル・チェンジの際、SIDE&BACKが合板の仕様になります。一般的に多く出回っている108はSIDE&BACK合板の物が多いですが、今回入荷の個体は初期スペックのバック単板というのがミソです!
そのサウンドはいかにも昭和ヘッドウェイらしいパワフルでトルク感の強い野太いサウンド!バリンと豪快に音が立ち上がり、ゴンゴンと芯の太い密度の高いサウンドを響かせます。サイドが合板という事もあり、音の直進性も優れていて、遠達性の高いサウンドになっています。フラットピックで搔き鳴らせば、エッジ感が強めで押し出しの強いパワフルなサウンドが得られますし、フィンガーで爪弾いても芯のしっかりとした適度なサスティーンを伴ったサウンドが得られますので、プレイ・スタイルやジャンルを問わず、昭和ヘッドウェイ・サウンドの醍醐味を余すこと無く存分にご堪能頂ける事と思います!
楽器のコンディションは、ちょこちょこと小キズは散見出来ますが、年式から考えればまずまずの美品コンディションと言えるでしょう。ボディーにはポツポツと打痕が散見出来、バックの打痕は塗膜が白く見え少し目立つ箇所もありますが、まぁビンテージ物として見れば取り立てて気になる程のキズは無いかと思います。ペグは一度シャーラー・タイプか何かに交換されていた時期があったようで、オリジナルのヘッドウェイ・ペグのネジ穴の横に別のネジ穴が開いた状態になっています。
ネック・コンディションは良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.6mm、1弦側2.0mm程度とベストなセッティングになっています。サドルにはもうあまり余裕がありませんが、現状でもプレイヤビリティー上々かと思います。フレットは一度軽く擦り合わせされていて、現状極端な凹みも無く、一番減っている箇所でもオリジナルの8割程度の高さが残っています。
ヘッドウェイ・ファンにはもちろんの事、ちょっと贅沢な初心者の方のエントリー・モデルとしてもオススメの素晴らしいサウンドの逸品です!
ケースは汎用のハード・ケースが付属します。
SN:2616