HEADWAY HF-415 1980年頃
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  • 配送期間:1-3日1

少し修理歴ありますが、年式から考えると相当綺麗な昭和ヘッドウェイHF-415が入荷しました!!

信州松本に工場を構えるヘッドウェイ・ギター。1977年創業のヘッドウェイ・ギターはいつの時代もその価格からは想像を遥かに超えるハイ・クオリティーな製品を世に送り出してきた日本を代表する、アコースティック・ギターのトップ・ブランドです。そんなヘッドウェイも1983年に起きた2度に渡る工場火災に因り、一時期アコースティック・ギターの生産を中止せざるを得ない状況に追い込まれます。その後、多くのファンからの熱い想いに応える形で1999年に復活を遂げ、以降現在に至るまで高品質でハイ・コスト・パフォーマンスな製品を世に送り出しています。今回入荷は1980年頃に作られたHF-415。ヘッドウェイ創業時のラインナップはドレッドノート・ボディーしか無く、000スタイルが作られるようになったのは1980年から。時代はまだドレッドノート全盛の時代ですので、当然生産本数も少なく、現存する良品ビンテージはなかなかお目に掛かれない稀少なアイテムになっています!

ソリッド・スプルースTOP、ソリッド・ローズウッドSIDE&BACK、マホガニーNECK、エボニー指板&ブリッジ、ノン・スキャロップ・ブレーシング、実測42.6mmナット、633mmスケールのオーディトリアム・ボディー。いわゆるマーチン000-28スタイルですが、この時代にしっかりヘリンボーン・トリムを再現するところは流石!PG形状やヘッド形状でオリジナリティーを演出した名モデル。オーディトリアム・ボディー最上位機種のHF-420とはヒールまで通しの1ピース・ネックかどうかとべっ甲PGかどうかの違いだけですので、ある意味凄くコスパの高いモデルかと思います!

サウンドはヘッドウェイらしいしっかりと芯のある質実剛健なサウンドながら、オーディトリアム・ボディーならではのレスポンスの良さとバランスの良さを兼ね備えた秀逸なサウンド!コツンとタイトながらしっかりと発音されるローに芯の太さを感じるミドル、ツルンとした艶やかなハイなどが混然一体となり、存在感抜群のサウンドを響かせます。フラットピックで搔き鳴らせば、音像はややタイトながらドレッドノートにも負けないくらいのパワー感のあるサウンドを響かせますし、フィンガーで爪弾いても一音一音の基音がはっきりとしたバランスの良いサウンドを奏でますので、あらゆるジャンルやプレイ・スタイルで昭和ヘッドウェイの完成度の高いサウンドを存分にご堪能頂ける事と思います!また、こちらの個体には後付けでFishmanの物と思われるアクティブのピエゾPUが搭載されていますので、ライブやレコーディングにも即対応可能です!

楽器のコンディションは、年式から考えればキズの類も少なく、相当綺麗なコンディションを保っていますが、トップの指板脇にクラック・リペアーが入っています。故百瀬氏も「昭和ヘッドウェイはここが割れる個体が多い」と仰っていたように昭和ヘッドウェイではこの指板脇のクラック修理がなされている個体を多く見かけます。こちらの個体も指板エンドからサウンドホールに掛けてクラックが入り接着修理されています。その影響でサウンドホール・リングの上部がほんの少しずれていますが、しっかりと接着され、裏からは補強でがっちり止まっていますので、今後お使い頂くのに不安はありません。また、ブリッジはオリジナルのままで貼り直しの形跡は見られませんが、ブリッジ表面が妙になめらかなので、上部をほんの少し削っているんじゃないかと思います。キズに関しては、打痕や擦り傷など当然入っていますが、ほとんどのキズがよくよく見なければ気にもならない程度の小さく自然なキズばかりですので、80年代物ビンテージとして見て、取り立てて気になるような箇所は無いかと思います。こちらもヘッドウェイあるあるなんですが、ネックの9フレット裏辺りに塗装前に触ったであろう指の跡がモヤッと見える箇所がありますが、表面上はフラットで演奏上支障になる事はありません。

ネック・コンディションも良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.6mm、1弦側1.8mm程度と非常に弾き易いセッティングになっています。サドルにはもうほとんど余裕がありませんが、現状でもプレイヤビリティーは抜群かと思います。指板面にはいくらかのスレが見られますが、フレット自体の減りは少なく、一番減っている箇所でもオリジナルの8割程度の高さが残っています。

稀少な昭和ヘッドウェイの中でも特に稀少なHFモデルですので、お探しだった方は是非お見逃しなく!

オリジナル・ハード・ケース付き

SN:5473