Lowden F-32 1994年頃
  • 在庫あり
  • 配送期間:1-3日1

ローデン全盛期の頃の逸品!!残念ながらヘッド裏にクラック・リペアー有りの為、超格安の1本です!!

アイルランドのギター・メーカー、ローデン・ギター。ジョージ・ローデン率いる少数精鋭のハンド・クラフト・メーカーで、繊細で緻密な美しいギターを生産するギター・メーカーです。1980年代の一時期は日本のSヤイリでOEM生産が行われるなど、日本とのつながりも濃く、日本人受けする繊細で美しい音色を紡ぎ出す、このメーカーでしか出せない一種独特な世界観を持つギター・メーカーです。今回はそんなローデン・ギターが日本国内で最もよく売れていた90年代~2000年代初頭に生産された逸品が入荷しました!90年代のフィンガーピッカー・ブームに乗って日本でもローデン愛好者が急増していきましたが、、いつの間にかそう簡単には手が出ないくらいに高級なギターになってしまいました。。今回入荷の個体は、94年頃に製作されたF-32。ジョージ・ローデン一時離脱前の、乗りに乗ってた頃の逸品です!

ソリッド・シトカ・スプルースTOP、ソリッド・インディアン・ローズウッドSIDE&BACK、ホガニー/ローズウッド5ピースNECK、エボニー指板、ローズウッド・ブリッジ、実測43.3mmナット、650mmスケールのFサイズ・ボディー。Fボディーはローデン・オリジナルのOボディーよりも一回り小さく、Sボディーよりも一回り大きい、日本人には丁度よい大きさのボディー・サイズ。加えてOとSのレギュラー・ネック・ワイドが45mmだったのに対してFは43mmネックと言うのも特徴で、日本ではこのFボディーがなかなかの人気でした。

そのサウンドは美しく煌びやかな、どこまでも広がるような透明感のある澄んだサウンド!ローデン・ギター独特の背が高く幅の狭いブレーシングが繊細で美しいトーンを生み出します。レスポンスが良くクリアーに抜けるサウンドは思いの外ラウドで、ストロークなんかするとボディー・サイズからは想像できないくらいの音量感たっぷりなサウンドを響かせます。とは言え、ローデンのギターはあまりハードなピッキングばかりやっていると、音が暴れて収拾がつかなくなるんじゃないかと思いますが(笑)、普通にストロークする分には美しい音色そのままに充分な音圧感を伴った爽やかなサウンドを響かせます。フィンガーで爪弾いた時のレスポンスの良さ、粒立ちの良さ、透明感抜群のサウンドは秀逸で、やはりどちらかと言えばフィンガー・ピッカー向きなギターのように感じます。

楽器のコンディションは、年式なりの使用感があり、残念ながらヘッド裏にクラック・リペアーがあります。ぱっと見には全然気付かないかと思いますが、よくよく見ると、ヘッド裏のボリュートの下辺りにすーっとクラックが入り修理されている跡があります。6弦側の耳辺りから1弦側の耳辺りまでスーッとクラック跡が見えます。クラックの入り方からしてネック折れというより、ヘッドをぶつけてスッとクラックが入ってしまったようです。かなり強く押してみてもびくともしませんので、しっかり接着修理されてるようです。キズに関しては、ボディー・トップにピッキング跡が盛大に入り、その他にもポツキズや引っ掻きキズ等確認出来ますので、決して極美品とは言えませんが、ローデンは元々マット・フィニッシュ故にキズが目立ちにくく、且つ自然なキズばかりですので、30年使われてきたギターとして見れば、取り立てて大騒ぎするほどのキズは無いかと思います。SIDE&BACKからネックに掛けては大きなキズも無く、綺麗な状態を維持しています。また、現在はオリジナルのエンドピンに戻されていますが、PUを搭載していた時期もあったようで、ボディー内部を覗くとケーブルを止めるフックが残されています。

ネック・コンディションも良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.2mm、1弦側1.7mm程度と非常に弾き易いセッティングになっています。サドルにもまだ余裕がありますので、更なる弦高の微調整も可能です。フレットはローフレットを中心にいくらか減りが見られますが、一番減っている箇所でもオリジナルの8~9割程度の高さが残っています。

新品ではおいそれと手が出る代物ではなくなってしまった高級ギターですが、ヘッド・クラック・リペアー有りとは言え、このサウンドでこのお値段はまたとない出物の逸品かと思います!

オリジナル・ハード・ケース付き

SN:5188