70年代スキャロップのパワフル且つブライトな鳴り!!ネック・リセット&リフレット済みでプレイヤビリティー抜群の79年製HD-28が入荷しました!!
D-28のプリウォー・スペック・バージョンとして1976年から生産が開始されたHD-28。その後、より忠実なビンテージ・スペック・モデルとして1996年にHD-28Vが登場して、少し立場が無くなった感がありますが(笑)、D-28ともHD-28Vとも違うサウンド・キャラクターには今なお多くのファンが存在する人気モデルです。今回は生産開始4年目の79年製の個体が入荷しました。バック・ブレースの形状の違いなどから、近年物のHD-28ともまた一味違うパワフルなサウンドが魅力の1本です!
ソリッド・スプルースTOP、ソリッド・ローズウッドSIDE&BACK、マホガニーNECK、エボニー指板&ブリッジ、スクウェア・チューブ・ロッド、ヘリンボーン・トリム、スキャロップ・ブレーシング、実測42.9mmナット、25.4インチ・スケールのマーチン伝統のドレッドノート・ボディー。
サウンドはスキャロップ・ブレーシングで倍音感、音の広がり感に富んでいて、D-28と比べると明るくブライトなサウンド。それでいてフォワード・シフト・ブレーシングではないので、HD-28Vほどぼわーっと広がる感じではなく、適度にタイトにストレートに音が飛ぶ感じも併せ待ったサウンドです。良くD-28とHD-28Vの中間的なサウンドなんて評されますが、正にそんな感じのサウンドで、D-28だとちょっとダークに鳴り過ぎるし、HD-28Vだと明るく広がるサウンドはいいけど、もう少しパンチが欲しい。。なんて思ってる方にはドンズバじゃないかと思います。バック・ブレーシングの3番、4番はこの時代はまだかまぼこ型なので、近年物と比べてもより太くパワフルなサウンドですし、そこに40年以上の歳月を経たからこその力強さと抜けの良さが加わり、この年代のこのモデルでしか味わえない、ブライトで広がり感のある、それでいてトルクの強いパワフルなサウンドを存分にご堪能頂ける事と思います!
楽器のコンディションは、年式なりの小キズや使用感、経年感やちょっとした修理歴などありますが、弾くための楽器としてはしっかり調整が行き届いてて、年式から考えるとかなり綺麗な部類に入るかと思います。ネックはリセット済みでネックの差し角もばっちりです。言わなければ気付きもしないかと思いますが、ネックをリセットする際、6弦側の指板脇のトップが引っ張られたようで、6弦側指板脇のトップに極わずかな陥没があります。陥没と言ってもそんなに大袈裟なものでも無いのですが、指の腹で撫でるとヘリンボーンとバインディングに微かな段差を感じます。有名工房に出してみましたが、どうやらネック・ブロックに引っ張られているようです。ネック・リセット自体はしっかりと出来ていて、接着などもがっちり現状で固まっているので、今後この状態が悪化してくる事は考えられないそうなので、安心してお使い頂けます。70年代マーチンでは避けて通る事の出来ないマーチン・クラックはPG内側のラインに沿って少し入っていますが、表面上はPGに隠れてほとんど判りません。ボディー内部からはしっかりパッチも打たれていますので、こちらも今後もこの状態を維持していくでしょう。PG自体は交換されていますが、ベベル・エッジ加工された物がオリジナル位置に落とし込まれていますので、見た目の違和感も無く、ぱっと見にはオリジナル・ガードに見えます。その他トップにはうっすらとしたちりめん状のウェザーチェックがちらほら、ちょっとした打痕や弾きキズなどありますが、70年代物として見れば、かなり綺麗な顔付きかと思います。SIDE&BACKにもそれなりのスレや擦り傷等ありますが、ビンテージ・ギターとして見て、特に気になる程のダメージは無いかと思います。
ネック・コンディションも良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.4mm、1弦側2.0mm程度とベストなセッティングになっています。サドルにもまだ充分な余裕がありますので、更なる弦高の微調整も可能です。フレットはリフレットされてからあまり弾かれていないようで、ほぼほぼ10割の高さが残っています。
探してみると意外に少ない70年代のHD-28。パンチの効いた28サウンドを是非ご体感ください!
オリジナル・ブラック・ケース付き
SN:414784