テンション感のあるサウンドが魅力のテキサン!!67年製の優良個体が入荷しました!!
1920年代にバンジョー・メーカーとしてスタートしたエピフォン。その後1930年代に入ると、フラット・トップやアーチ・トップなどのギターの生産も始めます。そして1957年にギブソン社に買収され、ギブソン・カラマズー工場での生産が始まると、エピフォンはだんだんとギブソンのジュニア・ブランドのような色合いを強めていきます。そんなエピフォン・ブランドの存在を決定づけたのは何と言ってもビートルズでしょう。彼らのお陰で数多のブランドやモデルが救われ、大ヒット商品へと導かれたかを思うと、その存在感、影響力の大きさにはただただ脱帽です。今回入荷は長年に渡りポールの愛器として活躍を続けている、エピフォンを代表する大ヒット商品テキサン。残念ながらポールとは色違いのサンバーストの個体ですが、年式の割にはコンディション上々の逸品です!
スプルースTOP、マホガニーSIDE&BACK、マホガニーNECK、ハカランダ指板&ブリッジ、ハカランダAdj.サドル、実測40.1mmナロー・ネック、25.5インチ・スケールの16インチ・ラウンド・ショルダー。
サウンドはテンション感のある押し出しの強いアジャスタブル・サウンド!ガツンと音が立ち上がり、粗削りながらストレートに飛ぶアジャスタブル・サウンドをご堪能頂けます。よくテキサンはギブソンJ-45のエピフォン・バージョンと捉えられがちですが、J-45はミディアム・スケール、テキサンはロング・スケールです。そのスケールの差はサウンドにも歴然とした違いを生み、J-45よりもアタッキーでテンション感の強いサウンドを響かせます。ギブソン譲りの粗削りでザクザクなアジャスタブル・サウンドはそのままに、J-45のようなルーズさは少し影を潜め、よりダイレクトにストレートに鳴る印象です。フラットピックで掻き鳴らせば、エッジ感の強いブライトでザリザクのパワフル・サウンドを響かせますし、フィンガーで爪弾いても適度なサスティーンと倍音を伴った中低域に、アジャスタブル・ブリッジならではの艶やかで倍音感のある高音が絡み秀逸です!
楽器のコンディションは、ヘッド裏の塗装にやや派手なウェザーチェックがあるものの、全体的には塗装の艶感も綺麗に残っていて、年式の割にはかなりの美品コンディションと言えるでしょう!ヘッド裏のウェザーチェックは所々トップコートがチップしていてやや派手目に見えますが、今度ペリペリ剥がれてきそうな感じはありませんので、この程度はビンテージ・ギターらしいオーラと言えるかと思います。その他にもボディーやネックにはウェザーチェックはびっしりと入っていますが、比較的目立ちにくい上品な感じで、ビンテージ・ギターの貫禄を高めています。この年代のテキサンのPGは塗り込みなので、どうしてもPG内側のラインに沿ってクラックが入ってしまいます。こちらの個体も指板エンド~サウンドホールと、サウンドホール下~ブリッジに掛けてクラックが入り接着修理されています。しっかりと接着され、裏からは補強のクリートも打たれていますので、強度的な心配はありません。その他にはボディー・トップの6弦側エンド部付近にゴリゴリッとやったキズをタッチアップしている箇所もありますが、上記PG脇クラック含め、ビンテージ楽器として見れば取り立てて気になる程でも無いかと思います。また、こちらの個体にはPure Mini PUと思われるコンタクト・マイクが搭載されていて、アウトプット・ジャックはボディー・サイドに付けられています。PU自体はパッシブですが、アクティブ並みの音圧感がありますので、ライブなんかでも普通に使えるかと思います。
ネック・コンディションも良好で概ねストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.5mm、1弦側2.0mm程度にセットアップされていますが、アジャスタブル・サドルはまだ上下どちらにも可動しますので、お好みの弦高にセッティング可能です。フレットは1,2弦を中心にそこそこ減りが見られますが、一番減っている箇所でもオリジナルの6割程度の高さが残っています。
使うための楽器としてはばっちりと調整が行き届いた1本!ビンテージは扱いが不安、、なんて方にもオススメ出来る手間いらずな個体です!
オリジナル・ハード・ケース付き
SN:096317