相変わらず人気の衰えない旧代理店時代のJ-50!!99年製のまずまずの美品個体が入荷しました!!
J-50はJ-45のナチュラル・フィニッシュ・バージョンとして1942年に発表され、1947年頃から本格的な生産が始まります。J-45と並んで多くのミュージシャンから愛され、その時々のサウンドを数多くの名盤に残してきたギブソンを代表するもう一つの顔です。J-45同様、その時々の流行り廃りに合わせて様々なマイナー・チェンジが行われてきたJ-50。それぞれの時代のそれぞれのスぺックから成るサウンドにはそれぞれの魅力があり、一つのモデルとして括るには難しいバラエティーに富んだサウンドがあります。今回入荷は99製の個体。ギブソン・ファンからは未だに根強い人気を誇る旧代理店時代の1本です!
シトカ・スプルースTOP、マホガニーSIDE&BACK、マホガニーNECK、ローズウッド指板&ブリッジ、スキャロップ・ブレーシング、実測43.3mmナット、24.75インチ・スケールの16インチ・ラウンド・ショルダー。2000年前後のJ-50はギブソン社主体のモノや山野さんオーダーのモノなど色々入り混じっている為、スペックも微妙に違う物が混在しています。ペグは3連だったり独立型だったり、サウンドホール・リングもワン・リングや2リングなど様々です。今回入荷の個体はラージ・ガード&1リング、独立型クルーソン・タイプ・ペグにヘッド裏にシリアル刻印有りのギブソン社主体で生産されたリイシューで、1955年~62年頃までの一番人気の高いルックスを再現したモデルです。ボディー内のインナー・ラベルはホワイトでは無くオレンジのオーバル・ラベルってとこもプチ・ポイントですね!
サウンドはゴキゲンなギブソン・サウンド!ザクザクと気持ちよく鳴ってくれます。バウンバウンと弾むようなローにコンプ感のあるミドル、チャリンチャリンとした艶がありながらも短めのサスティーンがいかにもギブソンらしいハイなどが混然一体となり、力強くも軽快なJ-50サウンドを響かせます。フラットピックで掻き鳴らせば、ギブソンらしい適度に暴れるサウンドで、パワフル且つ豪快に音が抜けてくれますし、フィンガーで爪弾いてもスキャロップ・ブレーシングによる適度なサスティーンと倍音感を伴ったサウンドが得られますので、プレイ・スタイルやジャンルを問わず、あらゆるプレイでギブソンならではのJ-50サウンドをお楽しみ頂けます!また、こちらの個体にはデフォルトでFisnmanのMatrix-NAT1ピックアップが搭載されていますので、ライブやレコーディングにも即対応可能です!
楽器のコンディションは全体的には年式の割にキズも少なくまずまずの美品コンディションなんですが、残念ながらボディー・サイドに1か所クラック・リペアーがあります。6弦側のサイド、弾く時に丁度腕が乗る辺りに5cmほどのクラック・リペアー跡があります。何か硬いモノをぶつけて割れてしまったようで、木部がぐしゃっと潰れたのを引っ張り上げて接着修理されています。長い間放置していたのか?少し汚れが入っていますので、黒い筋に見えやや目立ちますが、内部からは補強のクリートが打たれがっちり接着されていますので、強度的な心配はありません。表面上もタッチアップされてフラットに磨き出されていて、触った感じのガサツキも無く、スムーズな表面に仕上げられていますので、見た目だけの問題ですね。また、サウンドホールの1弦側脇にも硬いモノをガリッとやったような2~3mmのキズがやや目立ちますが、まぁこのくらいは目印程度でしょう。その他にも小キズやうっすらとしたウェザーチェックなど散見出来ますので、決して新品同様とは言えませんが、全体的に見て25年以上使われて来た楽器として見れば、年式の割にはかなり綺麗なコンディションと言えるかと思います。
ネック・コンディションも良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.5mm、1弦側2.0mm程度とベストなセッティングになっています。サドルにもまだ余裕がありますので、更なる弦高の微調整も可能です。フレットはローフレットに少しだけ減りが見られますが、一番減っている箇所でもオリジナルの9割以上の高さが残っています。
近年でも一時は50's J-50やら60's J-50などが発売されていましたが、現在はどうやら新品自体作られてないっぽいんで、お探しだった方はお見逃しなく!
オリジナル・ハード・ケース付き
SN:93159022