販売済GIBSON J-55 1974年頃

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意外に良く鳴る隠れた秀作!!70年代ギブソンJ-55!!

J-55と言えば1939年~43年まで製造されたJ-45やサザン・ジャンボのご先祖様的モデルとして有名ですが、1970年代に一度復活していたんです!1973年~82年まで、J-55という伝統あるモデル名が復活しましたが、、、スペックはまるで違います(笑)。当時のJ-45やJ-50のラウンド・バック・バージョン的なスペックですが、これがなかなか良く鳴る隠れた秀作なんです!

ソリッド・スプルースTOP、ラミネイト・マホガニーSIDE&BACK(アーチ・バック)、マホガニー3ピースNECK、ローズウッド指板&ブリッジ、ダブルXブレーシング、実測43.4mmナット、25.5インチ・スケールのスクウェア・ショルダー。PGは塗り込みのラージ・ガードで、70年代初期のティアドロップPGのJ-45や50よりは断然ギブソンらしいルックスを持ったモデルです!

サウンドはアーチ・バック構造で音量も豊かでバウンバウンと心地よく鳴るラウドなサウンド!一般的に70年代ギブソンはダブルXブレーシング構造の為、鳴らないと思われがちですが、決してそんな事はありません。ダブルXブレーシング故にローの出が抑えられ、ややタイトなサウンドになりますが、音量自体は60年代後半のナロー・ネック期の物よりはよく鳴ると思います。但し70年代ギブソンはギブソンらしいアクの強さが少なく、比較的あっさりしたサウンドですので、ギブソン・ファンからはイマイチ冷遇されているようですが、楽器としては意外にちゃんとしていて、フォーク・ソングなんかには思いの外マッチするサウンドかと思います。フラットピックで掻き鳴らせば、ギブソン特有の荒削り感は残しながらもラウンド・バックならではの音圧感のあるサウンドを響かせますし、フィンガーで爪弾いてもラウンド・バックならではのリバーブ感のあるサスティーンも充分な美しい音色を奏でますので、あらゆるジャンルやプレイ・スタイルでその独特なサウンドをお楽しみ頂ける事と思います!

楽器のコンディションは年式なりのヤレ感や修理歴などありますが、キズの類は意外に少なく、まずまずの美品コンディションと言えるかと思います。まず、70年代ギブソンのべっ甲柄バインディングは経年に因りグズグズに崩れる個体が多く、こちらの個体もかなり崩壊が進んでいました。ので、当店入荷後、ボディーのセル・バインディングはトップ、バック共に新しいべっ甲柄のセル・バインディングで巻き直してあります。セル周辺にはオリジナルのバインディングに因り出来たシミがいくらか残り、見た目は古ぼけた感が出ていますが、セルの巻き直しに因り今後バインディングが崩壊してくる心配はありません。また、塗り込みのPGの外側のラインに沿って6cmほどのクラック修理があります。ボディー内部からは補強のクリートは打たれていませんが、丁度ブレーシングが補強の役割を果たし、がっちり止まっていますので、こちらも強度的、将来的な心配は無いでしょう。その他には6弦側のボディー・サイドに3cmくらい合板の表側だけ割れたようなキズを接着修理した跡があります。上記修理跡以外にも打痕や擦り傷等多数ありますが、全体的に見れば70年代ビンテージとしてはキズの類は少ない方かと思います。特にネックからヘッドに掛けては相当綺麗な状態を維持していて、ギブソンあるあるのヘッドの角の潰れもほとんど無く、美しいヘッド・シェイプを保っています。

ネック・コンディションも良好で概ねストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.5mm、1弦側2.1mm程度とベストなセッティングになっています。サドルにはもうほとんど余裕がありませんが、現状でも70年代ギブソンとしてはプレイヤビリティー良好かと思います。フレットは全体的にそこそこ減っていますが、一番減っている箇所でもオリジナルの6~7割の高さが残っています。

弾いてみれば意外に使える70年代ギブソン。この年代のギブソンに興味が無かった方にも是非お試し頂きたいハイ・クオリティー・サウンドの1本です!

ケースは汎用のハード・ケースが付属します。

SN:A315928