GIBSON LG-0 1967年製
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  • 配送期間:1-3日1

ガリガリに弾き倒され、ビンテージならではの凄みを放つ67年製LG-0ナロー・ネック!!珍しいアジャスタブル・ブリッジ仕様の個体です!!

ギブソンの人気スモール・ボディー・シリーズのLGシリーズ。今回はそんなLGシリーズの中では一番安価だったモデルLG-0の67年製が入荷しました!LGシリーズは元々1942年からXブレーシング構造のLG-2、LG-3の生産が始まります。その翌年にはLG-2の廉価版としてLG-1の生産が開始されますが、そのブレーシング構造の違い故、LG-1と2ではサウンド・キャラクターが違い、それぞれに多くのファンを獲得し、長きに渡り生産が続けられる事となります。そのLG-1の更に廉価版として1958年に登場したのが今回入荷のLG-0になります。オール・マホガニー・ボディーのLG-0は、スプルースTOPのLG-1ともまた違うブルージーでいなたいサウンドが人気となり、多くのミュージシャンに愛される人気機種となりました!

マホガニーTOP、マホガニーSIDE&BACK、マホガニーNECK、ハカランダ指板&ブリッジ、ハカランダ・アジャスタブル・サドル、ラダー・ブレーシング、実測39.6mmナロー・ネック、24.75インチ・スケールの14 1/8スモール・ボディー。LG-1やLG-0は基本プラスティック・ブリッジが標準仕様ですが、60年代後期になってくると、木製ブリッジや今回入荷の個体のようなアジャスタブル・ブリッジ仕様のモノがちょこちょこ見られます。サウンドは好みでしょうが、B-25用のアジャスタブル・ブリッジが流用されていると思えばちょっとお得感がありますね(笑)!

そのサウンドはマホ・ボディー&ラダー・ブレーシングならではのブルージー且つ可愛らしくカラコロと鳴る軽快なサウンド!マホ特有の柔らかい音の立ち上がりに嫌みの無い素直なサスティーンで、何とも癒されるサウンドです。フラットピックで掻き鳴らせば、ギブソンらしい荒削りな一面も顔を覗かせますが、やはりフィンガーで爪弾いた時の癒し系ポロロン・サウンドが何といっても秀逸です!サスティーンはそんなに長くありませんが、この短いサスティーンを伴ったウクレレちっくなポロロン・サウンドこそがLG-0の持ち味でしょう!あくまでもオール・マホの軽やかなサウンドですが、プラ・ブリッジに比べるとやはり音の密度が高く、おもちゃっぽさはあまり感じません!

楽器のコンディションは見ての通り満身創痍な出で立ちですが(笑)、使うための楽器としてはしっかりと調整が行き届いています。全身にびっしりとウェザーチェックが入り、見る角度によっては白っぽく見えたりしますが、これはこれでビンテージならではの風格と言うものでしょう。ボディー・トップのセンター・シーム部は一度剥がれ接着修理されています。また、ボディー・バックの1弦側ウエスト部付近にも5cmくらいと6cmくらいのクラック修理跡があります。それぞれしっかり接着され、ボディー内部からは補強のクリートも打たれていますので、今後お使い頂くのに強度的な心配はありません。見た目も全身を覆いつくすウェザーチェックに隠れてほとんど気にならないかと思います。演奏時の腕の汗が染み込んだのか?何かで水没したのか?は不明ですが、トップの6弦側エンド部付近に水没跡が見られます。クラック修理よりこちらの方がよほど目立ちますが、、まぁこれもLG-0あるあるかと思います。ペグはオリジナルを保っていますが、3弦のペグ・ボタンが割れかけたようで、エポキシか何かで接着させています。その際、少しペグ・ボタンが斜めになって固まってしまっていますが、操作上は何ら不都合は無く、壊れそうな感じも無いので、このまま使っていけると思います。

ネック・コンディションは良好で概ねストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.5mm、1弦側2.0mm程度にセッティングしていますが、アジャスタブル・サドルはまだ上下どちらにも可動しますので、お好みの弦高にセッティング可能です。フレットはローフレットを中心にそこそこ減りが見られますが、一番減っている箇所でもオリジナルの6~7割程度の高さが残っていますので、まだ当分リフレットの心配も無いでしょう。

このルックスを「汚い」と感じるか「渋い!」と感じるかは人それぞれですが、長年使い込まれてきたビンテージにしか出せない「味」である事は間違いありませんね!

ケースは汎用のハード・ケースが付属します。

SN:060072