ギルドらしい力強い鳴り!!79年製D-40が入荷しました!!
マーチン、ギブソンと並びアメリカの三大アコースティック・ギター・メーカーとして名高いギルド。最近の若者にとってはアメリカ三大ブランドと言えば、マーチン・ギブソン・テイラーとなってしまうんでしょうが、ある程度のおじさんにとってはやっぱりギルドも外せませんよね(笑)!90年代のフェンダー社の買収あたりから生産拠点を転々とし、ギルド・ファンにとってはギルドの「あの音」が出なくなったと評価するマニアもいますが、1950年代~70年代のミュージック・シーンを支えた伝統のギター・メーカーである事は間違いありません!今回は伝統のウエスタリー工場製の79年製D-40が入荷しました!
スプルースTOP、マホガニーSIDE&BACK、マホガニーNECK、ローズウッド指板&ブリッジ、実測43mmナット、25.5インチ・スケールのドレッドノート・ボディー。同じドレッドノート・ボディーでありながら、D-35やD-50とはまた一味違ったサウンド・キャラクターが魅力のモデルです!
そのサウンドは煌びやかさを纏った優しく爽やかなマホガニー・サウンド!同じマホ・ボディーのD-35はいかにもギルドらしいガツンとエッジ感のあるサウンドのモノが多いように感じますが、こちらのD-40はそれよりはもう少し優しいマホガニー・サウンドで、マーチンD-18に少し寄せているサウンド・キャラクターのように感じます。フラットピックで搔き鳴らせば、ギルドらしいエッジ感きつめの豪快なサウンドを響かせますが、普通にストロークなんかすると、ギルドらしいエッジ感は残しつつもマホガニーならではの爽やかで透明感のあるサスティーンが絡み、ボリューム感たっぷりながら軽やかで爽やかなマホガニー・サウンドを奏でます。フィンガーで爪弾けばしっかりと発音されながらも重く鳴り過ぎないローにふくよかなミドル、透明感のある艶やかなハイなどが混然一体となり、美しいハーモニーをご堪能頂けます!
楽器のコンディションは年式なりのキズや使用感などありますが、弾く為の楽器としてはばっちり調整が行き届いています!ボディーには打痕や擦り傷などそれなりに入っていますが、遠目からでもは目立つようなド派手なキズは無く、年式から考えるとまずまずの美品コンディションと言えるかと思います。ネック裏にはスタンドに因る塗装負けがあり、8~9フレット裏辺りに2cm×3cmくらいの範囲で塗装剥がれをタッチアップした跡があります。タッチアップ後も性懲りも無く同じスタンドを使っていたようで、タッチアップ部周辺の塗装には荒れが見られます。塗り込みPGの宿命、PG脇のクラックはPG内側のラインに沿ってサウンドホール上下にありますが、しっかり接着され、裏からは補強のクリートも打たれていますので、強度的な心配はありません。また、ギルドあるあるで、トラスロッドカバーの先端が欠けています。
ネック・コンディションは良好でほぼほぼストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.5mm、1弦側1.8mm程度と非常に弾き易いセッティングになっています。サドルにもまだ余裕がありますので、更なる弦高の微調整も可能です。フレットはリフレットされてからほとんど弾かれていないようで、ほぼ10割の高さが残っています。
ギルド・ファンにももちろんオススメの1本ですが、マーチンD-18よりもう少しエッジ感のあるサウンドが欲しい方にもお試し頂きたい汎用性の高いサウンドの逸品です!
オリジナル・ハード・ケース付き
SN:DC100134