ヘッドウェイらしい豪快な鳴り!!年式から考えると相当綺麗な78年製HD-106の美品ビンテージが入荷しました!!
信州松本に工場を構えるヘッドウェイ・ギター。1977年創業のヘッドウェイ・ギターはいつの時代もその価格からは想像を遥かに超えるハイ・クオリティーな製品を世に送り出してきた日本を代表する、アコースティック・ギターのトップ・ブランドです。そんなヘッドウェイも1983年に起きた、2度に渡る工場火災に因り、一時期アコースティック・ギターの生産を中止せざるを得ない状況に追い込まれます。その後、多くのファンからの熱い想いに応える形で1999年に復活を遂げ、以降現在に至るまで高品質でハイ・コスト・パフォーマンスな製品を世に送り出しています。今回入荷は工場火災前、実質創業初年度の78年製HD-106。第一期ともいえる昭和ヘッドウェイは実質6年間しか生産されておらず、今なお昭和ヘッドウェイを探しているファンも多い、貴重な時代の1本です!
ソリッド・スプルースTOP、ラミネイト・ローズウッドSIDE&BACK、マホガニーNECK、ローズウッド指板&ブリッジ、実測43mmナット、644mmスケールのヘリンボーン・ドレッドノート。ヘッドウェイは79年末頃に様々なモデルの仕様が変更されますが、後期で言うところのHD-108とほぼ同じ仕様。ブレーシングはもちろんノン・スキャロップ・ブレーシングですが、トーン・バーの削り方を少し変えるなど、SIDE&BACK合板でもしっかりとパワフルに鳴るヘッドウェイらしい小技の効いた秀作です!
そのサウンドはいかにも昭和ヘッドウェイ・サウンド!と言いたくなるような剛直でストレートに咆哮するパワフル・サウンド!音のエッジ感は、SIDE&BACK合板らしい少し荒削りなエッジ感になっていますが、音量自体はオール単板モデルにも引けを取らないパワフルなサウンドになっています。高級ギターのような優美なサウンドとは言えませんが、ブライトで音の粒立ちも良くエッジ感のあるサウンドは、この価格帯にしては充分に納得できるサウンドかと思います。フラットピックで掻き鳴らせば、バリンバリンとエッジ感強めの豪快なパワフル・サウンドを響かせますし、フィンガーで爪弾いても粒立ちが良く、適度なサスティーンを伴った切れのあるサウンドが得られますので、プレイ・スタイルやジャンルを問わず、オールマイティーにお使い頂けるサウンドかと思います!
楽器のコンディションは、年式なりの経年感こそ感じますが、キズの類はかなり少なく、年式から考えれば相当な美品コンディションと言えるでしょう!ボディー・トップには極小さいポチキズが数個、PG及びその周辺にはピッキング跡がいくらか確認出来、ボディー・バックには衣服で付いたようなスレ程度は発見出来ますが、ほとんどのキズは光の反射で見て初めて気付く程度の些細なキズばかりですので、70年代ビンテージとして見て、これらが気になるという方も居ないでしょう。トップの1弦側膨らみ部のエッジ付近に2mmくらいの打痕があり、ここだけやや目立つかな~?くらいの感じです。ジャパン・ビンテージに付きものの塗装の白濁も無く、ネックの裏なども綺麗で演奏性もバツグンです!
ネック・コンディションは良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.7mm、1弦側2.0mm程度とベストなセッティングになっています。サドルにもまだ充分な余裕がありますので、更なる弦高の微調整も可能です。フレットはローフレットに少しだけ減りが見られますが、一番減っている箇所でもオリジナルの8~9割程度の高さが残っています。
初心者の方のエントリー・モデルとしても(ちょっと贅沢すぎるようにも思いますが、、笑、笑)オススメですし、ベテランの方のセカンド・ギターとしても充分使用に耐え得るクオリティーを持った1本です!
ケースは汎用のハード・ケースが付属します。
SN:333