MARTIN M-38 1995年製
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マーチンの隠れた名器!!バランスの良いマーチンらしい美しいサウンドM-38!!

非常に良いギターの割には日本での知名度はイマイチ低く、市場への流通量の少ない隠れた名器M-38(0000-38)。今でこそ色んなメーカーが主力モデルに据えるほどポピュラーになったグランド・オーディトリアム・ボディーですが、マーチン社がこのモデルを発表したのはぐっと時代を遡って1977年の事。シンガー・ソングラーターのデビッド・ブロムバーグ氏の提案からスタートしたようです。ブロムバーグは30年代のマーチンF-7をリトップしてフラットトップにコンバージョンされたギターを使っていて、こういうスタイルのフラット・トップを作ってみてはどうか?とマーチン社に提案したそうです。そこでマーチン社も000サイズの15インチ・サイズを更に一回り大きくした16インチのM(0000)サイズを作る流れとなりました。今となってはグランド・オーディトリアム・ボディーも一般に知られる非常に良いボディー形状という認識になっていますが、マーチン社がこのモデルを出すのが早すぎたのか?マーチン・ギターのラインナップの中ではイマイチ目立たず、大ヒット・モデルにはならなかったようです。1977年~1997年まで生産され、その後0000-38と名前を変えて1998年まで生産されました。今回入荷は1995年製のキズの少ない極美品コンディションの1本です!

スプルースTOP、ローズウッドSIDE&BACK、マホガニーNECK、エボニー指板&ブリッジ、スキャロップ・ブレーシング、実測43.3mmナット、25.4インチ・スケールの16インチ・グランド・オーディトリアム・ボディー。ボディー幅はマーチン・ドレッドノートの15 5/8インチよりわずかに広く、ボディー厚は000と同じ4 1/8インチ。パンチの効いた豊かな低音と、000サイズのようなレスポンスの良さを併せ持つサウンドを狙って作られたギターです。

そのサウンドはレスポンスの良い煌びやかでバランスの良い美しいサウンド!16インチ・ボディーならではのたっぷりとした中低域に煌びやかなハイが絡み、マーチンらしい優しく耳当たりの良い癒しのサウンドを響かせます。中低域もしっかり出ていますが、ボディーが薄い分、ドレッドノートほどの重厚さは無く、もう少し柔らかで優しいサウンドのイメージです。全体のボリューム感は000よりは遥かに大きく、ハイからローまでバランスよく粒立ちの良いサウンドで、ドレッドノートに匹敵する位のボリューム感を感じます。フラットピックでかき鳴らせば、サウンド・バランスこそ違いますが、ドレッドノート・ボディーに負けないくらいの音圧感を感じますし、フィンガーで爪弾けばマーチンらしいふくよかで艶のある中低域に煌びやかで倍音豊かな高音が絡み秀逸です!

楽器のコンディションはよくよく見れば小さなキズはいくつか発見出来ますが、遠目にも目立つようなキズは無く、ぱっと見ほぼほぼ新品同様に見える美品コンディションです!光にかざして子細に眺め回していくと、ボディー・トップには小さく浅い打痕や引っ掻きキズが散見出来ますが、ほとんどのキズが余程神経質になって見なければ気付きもしないような些細なキズばかりです。唯一1弦側のPG斜め下、セルバインディング横に1cm強のゴリゴリッと擦ったようなキズがやや目立ちますが、こちらも光の反射で見なければ気付きもしないような浅いキズですので、25年以上前に作られた楽器として見れば取り立てて大騒ぎするほどでも無いと思います。また、よくよく見るとブリッジ前の塗膜が少し押されて僅かに浮きっぽくなっていますが、、95~96年のマーチンにはこの症状が顕著で、それらに比べるとかなり良い状態を保っていると言えるでしょう。SIDE&BACKからネック、ヘッドに掛けても意地悪く見ればスレ程度は発見出来ますが、大袈裟に気になるようなキズやダメージはありません。

ネック・コンディションも良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.2mm、1弦側2.0mm程度と非常に弾き易いセッティングになっています。サドルにもまだ余裕がありますので、更なる弦高の微調整も可能です。フレットはローフレットに僅かに弦の跡がある程度で、一番減っている箇所でもオリジナルの9割以上の高さが残っています。

ドレッドノートを抱えるのはちょっとしんどいけど、豊かなサウンドが欲しい、、なんて方にはドンピシャな抱えやすくふくよかなサウンドが魅力の1本です!

オリジナル・ハード・ケース付き

SN:562372