キズがやや多めで白濁強めの為、格安のYD-303!!プレイ・コンディションはばっちりです!!
数あるジャパン・ビンテージ・ブランドの中でも、特に人気が高いS.ヤイリ。当時の日本のアコギ・メーカーの中では比較的お値段が高く、貧乏ギター少年達にはおいそれと手の出るブランドではなかったという辺りにも、昨今のビンテージS.ヤイリ人気のカギがあるのかも知れません。しかし当時からS.ヤイリの作りの良さとサウンド・クオリティーには定評があり、やはり当時からのそんなS.ヤイリへの評価が現在の人気に繋がっている事は間違いないでしょう。今回入荷は70年代前半のYD-303。いわゆる前期型の3ピース・バック・ハカランダの貴重な1本です!
ソリッド・スプルースTOP、ラミネイト・ハカランダSIDE&BACK(バック3ピース)、マホガニーNECK、エボニー指板&ブリッジ、実測44.1mmナット、645mmスケールのドレッドノート・ボディー。ロッド1フレット下、指板最終フレットにモデル名刻印、ネック・ブロックにシリアルNo.焼き印といういわゆる前期型の個体。ネック・ブロックに印字されたシリアルNo.が掠れてしまい判読不能なので、正確な製造年は判りませんが、指板エンドにモデル名刻印の~74年頃までのいわゆる前期型の1本です。
サウンドはS.ヤイリらしい骨太で密度の高いサウンド!ハカランダらしいバリッと爆発力の有る出音ながら、みっちりとした密度の濃いサウンドで、安定感のあるパワフルなサウンドを生み出します。S.ヤイリの無骨で骨太なサウンドに、ハカランダ特有のサスティーン感と倍音感が加わり、ヤイリらしい骨太で煌びやかなサウンドを奏でてくれます!フラットピックで掻き鳴らせば、ヤイリらしい骨太でボリューム感のあるサウンドを響かせますし、フィンガーで爪弾いた時には、いかにも日本の古いギターらしいしっとりとしたサウンドの中にもハカランダの煌びやかさが加味され、古いフォーク・ソングなんかやるにはドンズバの懐かしくも安心できるサウンドをご堪能頂けます!
楽器のコンディションは、年式なりのキズや使用感、経年感などあります。ボディー・トップには無数の打痕や擦り傷、弾きキズなど盛大に付いていますので、キズ多めと書きましたが、、初期のS.ヤイリって大体こんな感じのモノが多いので、ビンテージ・ギターとして見ればそんなに気になるような不自然なキズはありません。また、SIDE&BACKの塗装の白濁がやや強めに出ています。この見た目がどうしてもイヤと言う方には当然不向きですが、ジャパン・ビンテージに慣れている方ならまぁ許容できるくらいの白濁かと思います。SIDE&BACKからネックに掛けても小キズは散見出来ますが、トップに比べればキズも少なく綺麗な状態を維持しています。過去にPUを搭載していた事もあるようで、エンドピンは木製のオーバー・サイズの物にリプレイスされています。少し欠けていますが、ストラップピンとしては何ら問題無く機能しています。
ネック・コンディションは良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.4mm、1弦側2.0mm程度とベストなセッティングになっています。サドルにももう少し余裕がありますので、更なる弦高の微調整も可能です。フレットはローフレットを中心にいくらか減りが確認出来ますが、一番減っている箇所でもオリジナルの6~7割程度の高さが残っています。
S.ヤイリ・ファンのみならず、お手頃価格でしっかりとしたクオリティーのギターをお探しの方にもオススメの1本です!
ケースは汎用のチップボード・ケースが付属します。