Santa Cruz OM 1992年製
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サンタ・クルーズ人気のOMモデル!!トップ・センター・シーム・リペア有りの為、格安の逸品です!!

アメリカ・カリフォルニア州のサンタ・クルーズに工房を構えるサンタ・クルーズ・ギター・カンパニー。名匠リチャード・フーバー氏が1976年に設立し、多くのギター・ルシアーに多大なる影響を与え、現在のアメリカのギター・ルシアー文化の位置付けを確固たるものとしたパイオニア的な存在のアメリカを代表するブティック・ギター・ブランドです。現在は日本ではあまり流通量が無く、ともすればマイナー・ブランドのような存在になってしまっていますが、そのオーソドックスなスタイルと伝統的な工法の中にも常に革新的な技術を導入していくフーバー氏の信念は、多くの著名ルシアーにも影響を与え、世界的にも高い評価を得ている素晴らしいブランドです。今回入荷はサンタ・クルーズの看板モデルOM。レスポンスの良いブライトなサウンドの中にもマーチン譲りの甘くメロウなサウンドも加味されたサンタクルーズのテッパン・モデルです!

シトカ・スプルースTOP、インディアン・ローズウッドSIDE&BACK、マホガニーNECK、エボニー指板&ブリッジ、スキャロップ・ブレーシング、実測45mmナット、25.4インチ・スケールのオーケストラ・モデル。指板に入れられたサンタクルーズの象徴的なScgcのロゴ・マークや精密なヘリンボーン・トリムなど、オーソドックスでシンプルな造りながら、サンタクルーズ・ギターの存在感をしっかり主張する佇まいです!また、ネック幅は実測で45mmとややワイドですが、サンタクルーズのネックはかなりきつめの細いVシェイプ・ネックなので、握った感じはそんなに幅広に感じず、むしろ細めのネックのように感じます。こちらのモデル、特に特注品では無いと思いますが、ヘッド・ロゴは無く、トニー・ライス・モデルのように12フレットにScgcのロゴ・マークが入れられています。また、PGは本べっ甲PGっていうのもポイントかと思います!

サウンドはレスポンスが良くブライトでクリアーなサウンドながら、中低域のふくよかな甘さもあり、バランスの良い美しいサウンドを奏でます!サンタクルーズのギターはよくコリングスと比較されることが多いですが、コリングスほどアタッキーなサウンドでは無く、もう少しマーチン寄りのしなやかな弾力性も伴ったようなサウンドです。ボウンと弾むような低音に弾力性のあるふくよかな中域、煌びやかで倍音豊かな高音などが混然一体となり、密度と奥行き感のあるサウンドを奏でます。マーチン45系のようなキラキラサウンドではありませんが、弾いてみれば直ぐに分かる、シンプルながら高級感溢れるサウンドをご堪能頂けます!

楽器のコンディションはキズの類は少なめで、年式の割にはかなり綺麗な状態ですが、残念ながらトップのセンター・シーム部に修理が入っています。トップのブリッジ下からエンド部まで、補強のクリートを打ち、表面上は綺麗に研ぎ出しました。前オーナーの方は何度かリペア・ショップに持ち込み点検してもらったそうなんですが、その時には割れは無いという判断でそのまま使っていたようです。確かに裏まで剥がれていたのはブリッジ下から2~3cmだけだったんですが、ガソリンが少し染みたので、予防的な処置も含め、表面から接着剤を入れ、裏からは補強のクリートを打ちました。表面上に塗装のクラックがあった状態で長年使っていたせいで、黒っぽい筋に見えてやや目立ちますが、今後お使い頂くのに不安はありません。表面上も綺麗に研ぎ出したので、ガサツキも無くスムーズな手触りになっています。その他は小キズがちらほら見えますが、年式から考えれば相当綺麗なコンディションと言えるでしょう。また、ペグは現在はオリジナルのクルーソン・タイプに戻っていますが、ウェーバリー・タイプを付けていた時期もあるようで、ペグを外すともう1つネジ穴が隠れています。

ネック・コンディションも良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.2mm、1弦側1.6mm程度と究極低いセッティングになっています。サドルにもまだ余裕がありますが、さすがにこれ以上弦高を落としたいという方も居ないでしょう。フレットはローフレットにいくらか減りが見られますが、一番減っている箇所でもオリジナル時の8割程度の高さが残っています。

コリングス同様、現在では新品は軽く100万円を超えているようですので、サンタ・クルーズに触れてみたい方には大チャンスな1本かと思います!

オリジナルのTKLのハード・ケースは裏側の足(鋲)が2つ取れていますが、ケースを平置きにする人もあんまり居ないでしょうから、何ら支障は無いかと思います。サイドや底の鋲はしっかり付いています。

SN:211