ヤマハらしい豪快な鳴り!!82年製後期型L-15が入荷しました!!
ヤマハ伝統のLシリーズ。L四天王は流石の高値となり、なかなかおいそれと手が出る存在ではなくなってしまいましたが、当時の価格が比較的抑え目で、且つハカランダ単板SIDE&BACKのL-10やL-15は、現在でもハカランダ単板物としては比較的安価に入手出来るため、非常に人気があり、それ故に市場に流れる個体数も少ない稀少なアイテムとなっております!今回入荷は82年製のL-15。いわゆる後期型の個体ですが、L-10と違いL-15の方は最後までSIDE&BACK材にはハカランダが使われていました!
エゾ松単板TOP、ハカランダ単板SIDE&BACK(バック3ピース)、マホガニーNECK、エボニー指板&ブリッジ、実測44.5mmナット、651mmスケールのヤマハ伝統のオリジナル・ジャンボ・ボディー。79年頃を境に前期型と後期型に分かれるLシリーズは、一般的には前期型の方が重宝される傾向にありますが、L-15に限っては前期型がウエスタン・ボディー、後期型がジャンボ・ボディーとボディー形状が異なるため、人気は二分します。よりヤマハらしいシェイプの後期型の方が探している方も多いように感じます。そして今回入荷の個体は、サイド&バックは綺麗な柾目のハカランダが使われていて(センターのハカランダはややうねってますが、、(笑))、後期型のL-15の中でも「当たり」と言える個体かと思います。ボディー内のインナー・ラベルにはもちろんテリー中本氏の直筆サイン入りです!
サウンドはハカランダらしいエッジ感のあるサウンドに、ヤマハならではの剛性の高いサウンドがブレンドされ、バリンバリンに豪快なハカランダ・サウンドを奏でます!ブライトで直進性の強いサウンドは、マーチンのような弾力性のある色っぽいサウンドとは一線を画しますが、この男らしくゴンゴンと抜けるサウンドこそがヤマハのハカランダ・サウンドの真骨頂かと思います!フラットピックで掻き鳴らせば、カリッカリに乾いた豪快なハカランダ・サウンドをご堪能頂けますし、フィンガーで爪弾けば一変、エッジの立ったブライトなサウンドながら、ハカランダらしい艶のあるサスティーンが得られ秀逸です!
楽器のコンディションは、年式なりのキズや使用感、修理歴などあります。トップのPG脇のウエスト部に10cmほどのクラックが入り接着修理されています。修理箇所は上からタッチアップされています。その他にも打痕をタッチアップした箇所がいくつか確認出来ます。ネック裏の塗装はかなり古いものに見えるのでオリジナルの可能性もありますが、妙に黒いのでリフィニッシュの可能性もあります。ブラック・ライト等で子細に調べましたが、ネック折れなどの修理跡は見つかりません。以前に入荷した後期型のL-15の画像を見てみても、元々かなりダークな色なので、これがオリジナルの可能性も高いです。バック・ブレーシングには剥がれを直した形跡が見られますが、修理はかなり雑です。当店入荷後、リペアマンにもチェックしてもらいましたが、雑ではあるけどちゃんと付いているようです(笑)。また、ペグ本体はオリジナルを維持していますが、1弦ペグの裏蓋が取れてしまっていて、ゴトーの裏蓋が嵌め込まれています。エンドピンはエンドピン・ジャックになっていて、貼り付けタイプのPUが付いているんですが、、どういう訳かバック板に貼り付けられていますので、当然音は出ません(笑)。なので、エンドピン・ジャックはダミーとお考え下さい。その他弾きキズ等もありますが、全体的に見ればキズの類はまぁまぁ少ない方じゃないかと思います。
ネック・コンディションは良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.3mm、1弦側1.8mm程度と非常に弾き易いセッティングになっています。サドルにもまだ余裕がありますので、更なる弦高の微調整も可能です。フレットは擦り合わせされた上でそこそこ減りが見られますが、一番減っている箇所でもオリジナルの5~6割程度の高さは残っています。
入荷の度に直ぐに売れてしまう人気モデルです!お探しだった方はお早めにご検討下さい!
ケースはヤマハのロケット・ケースが付属しています。
SN:01972