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かの塩崎雅亮氏が手掛ける新ブランド、Fly Robin -Grace-の良品中古が入荷しました！！
国内屈指のベテラン・ギター・ビルダーであり、エム・シオザキ弦楽器工房を主宰する塩崎雅亮氏が手掛ける新ブランドFly Robin。国内のギター・ビルダーとしてはダントツの知名度を誇る塩崎氏ですが、ビンテージ・マーチン研究家の第一人者としても有名です。彼ほどビンテージ・マーチンに精通し、語り、そしてそれを再現できるルシアーは、世界広しと言えども右に出る者はいないとまで言われる日本が誇るマーチン・ギター研究家であり、ギター・ビルダーです。そんな塩崎氏がプロデュースする新ブランドがこのFly Robinです。塩崎氏が最も得意とするマーチン・スタイルとは一線を画し、長年の経験を基に、氏の考えるギター・ソロイストに特化したモデルが今回入荷のGraceになります。
ソリッド・シトカ・スプルースTOP、ソリッド・インディアン・ローズウッドSIDE&BACK、マホガニーNECK、エボニー指板＆ブリッジ、実測44.4ｍｍナット、645ｍｍスケールのカッタウェイ・ボディー。ブレーシングは通常のドレッドノートよりはかなり低めでＸブレースの6弦側のみスキャロップされています。音作りに於いて最も重要なトップ&バック材の選定やブレーシングの接着、削り出しは全て塩崎さん自身が手掛けているだけあって、ブレーシングを見ただけでもかなりのこだわりを感じます。
サウンドはなるほどマーチン・スタイルの塩崎氏のサウンドとはまるで違い、確かにフィンガー・ピッカーに受けそうな粒立ちが良く、音の分離の良いクリアーなサウンドに仕上げられています！とは言えボディー・サイズもそこそこありますから、フラットピックでストロークなんかしても充分な音圧感のあるサウンドが得られますので、歌モノのバックなんかにも充分使えます。出音はあくまでも爽やかなサウンドですので、ストロング・スタイルのハード・ピッカーには少し物足りないかも知れませんが（笑）、低音から高音までフルレンジに鳴ってくれますので、フィンガー・ピックばかりでなく、オールマイティーに使えるサウンドかと思います。フィンガーで爪弾けば、粒立ちが良く音の分離の良いクリアーなサウンドながら、このボディー形状、ブレーシング構造故のふくよかで奥行きのある美しい音色をご堪能頂けます！
楽器のコンディションはちょこちょこと小キズは散見出来ますが、遠目にもド派手に目立つようなキズは無く、まずまずの美品コンディションと言えるでしょう。細かく見ていくと、ボディー・トップにはうっすらとした弾きキズやポチキズがいくつか発見出来ますが、いずれのキズも光の反射で見て初めて気付く程度の極小さいキズばかりですので、顔付きとしては悪くないと思います。サイドの1弦側膨らみ部と、もう少しお尻に近い部分に擦り傷と打痕があり、塗膜が白くなっているのでやや目立ちます。その他にもヘッド・トップの6弦ペグ・ポスト脇にコリッと擦ったキズが白く見え、やや目立つかな～？くらいの感じです。それら以外は光の反射で見てようやく分かる程度の極浅いキズが少々発見出来る程度ですので、トータルで判断すれば、中古品としてはまずまずの美品かと思います。
ネック・コンディションも良好で綺麗にストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.5ｍｍ、1弦側2.0ｍｍ程度とベストなセッティングになっています。サドルにもまだ充分な余裕がありますので、更なる弦高の微調整も可能です。フレットはローフレットにちょんちょんと弦の跡が付いている程度で、一番減っている箇所でもオリジナルの9割以上の高さが残っています。
ルシアーズ・デザイン・プロジェクトと銘打たれたこのFly Robinも、やはり多忙な塩崎氏の手作業工程が多いため、市場にはほとんど出回っていないようです。探していたけど見つからなかった方、是非このチャンスをお見逃しなく！
オリジナル・ハード・ケース付き
SN:015