販売済Seagull SS-50 1982年頃

SOLD OUT

  • 在庫あり
  • 配送期間:1-3日1

これは大変貴重!!最初期頃の塩崎氏シーガルSS-50が入荷しました!!

国内屈指のベテラン・ギター・ビルダーであり、シーガル・ギターを主宰する塩崎雅亮氏。国内のギター・ビルダーとしてはダントツの知名度を誇る塩崎氏ですが、ビンテージ・マーチン研究家の第一人者としても有名です。彼ほどビンテージ・マーチンに精通し、語り、そしてそれを再現できるルシアーは、世界広しと言えども右に出る者はいないとまで言われる日本が誇るマーチン・ギター研究家であり、ギター・ビルダーです。1982年から四国、愛媛に工房を構え、現在では他メーカーとのコラボ商品を発表するなど、益々精力的な活動を続ける氏の、最初期頃の作品が入荷しました!

スプルースTOP、マホガニーSIDE&BACK、マホガニーNECK、ローズウッド(ハカランダ?)指板&ブリッジ、実測43mmナット、632mmスケール、ノン・スキャロップ・ブレーシング、メイプル・ブリッジ・プレート、塗り込みブラック・ピックガードという仕様。いわゆるマーチン000-18スタイルですが、プリ・ウォー000-18を意識したような作りになっています。80年代~90年代に掛けてのシーガルは基本70年代マーチン・レプリカが多いと思いますが、こちらの個体はクルーソン・タイプのシールド・バック・ペグが使われていたり、ブリッジ・プレートも小さめのメイプル・プレートになっています。塗り込みの黒ガードやノン・スキャロップ・ブレーシングなど、どっちつかずな気もしますが(笑)、これはこれでビンテージを意識した非常に珍しい仕様かと思います!また、初期作品だけあって指板やブリッジ、ヘッド・プレートに使われている材はハカランダ材かと思われます。材だけ見てもルシアーとしてスタートしたばかりの氏の意気込みを感じます(笑)!

そのサウンドは、日本で一番マーチンのサウンドに肉薄したルシアーとして有名なだけあって、マーチン特有の甘く優しい音色が見事に再現されています!それでいて、70年代マーチンのようなもたる感じは無く、素直に気持ちよく抜けてくれ、まるで50年代~60年代の良く鳴るマーチンを弾いているような錯覚に陥ります。音のレスポンスも良く、クリアーで艶のあるサスティーンに、気持ち良い倍音感、リバーブ感が加わり、マホらしい優しい癒しのサウンドながら、どこかゴージャスさを感じる美しいサウンドになっています!箱全体が良く鳴っていますので、音量感も充分に有りますが、ローズウッド・ボディーのような重たい低音では無く、爽やかに軽やかに鳴ってくれる印象です。フラットピックでストロークすれば音量感もたっぷりに美しく爽やかなサウンドをご堪能頂けますし、フィンガーで爪弾けばマホ・ボディーならではの素直で透明感のある美しいサスティーンを伴ったサウンドが得られ秀逸です!

楽器のコンディションは、小キズこそちらほら散見出来ますが、年式から考えると驚くほど綺麗な状態を維持しています!ボディーにはちょんちょんと極小さい小キズが数個確認出来ますが、よほどキズに敏感な方でも気になる程のモノは無いかと思います。キズの類はほとんどありませんが、経年感はいくらかあります。この頃はセルロイド製のバインディングを使用していたようで、べっ甲柄のセル・バインディングに所々劣化が見られます。触ると少しガサツキを感じる箇所もありますが、70年代ギブソンのようにポロポロと崩壊してくる事は無さそうです。バインディング周りはよくよく見ると少し塗装も焼けている箇所もありますが、極薄の塗装の引けと相まって雰囲気は悪くないと思います。ポリウレタン塗装のようなツルツルピカピカの鏡面仕上げではありませんが、逆にビンテージ・ギターのような風格と気品が漂っています!

ネック・コンディションも良好で概ねストレート、現状での弦高は12フレット上で6弦側2.5mm、1弦側2.0mm程度とベストなセッティングになっています。サドルにもまだ余裕がありますので、更なる弦高の微調整も可能です。フレットは一度リフレットされているようで、気になる凹みも無く、ほぼ10割の高さが残っています。

恐らく初年度、もしくは2年目の作品と思われる貴重な逸品!この頃の塩崎氏の素朴なサウンドは何とも言えない味がありますので、是非お試しください!

ケースは汎用のハード・ケースが付属します。

SN:0027